吊るされた棒

， ， の大きさをそれぞれ ${\displaystyle W\left(=Mg\right)}$， ${\displaystyle S}$， ${\displaystyle R}$ とする．重力は一様な棒の中心にはたらくとみなせる．棒の下端と力の作用点を通る直線と重力および張力とのなす角を右図に示す．よって，棒の下端まわりの力のモーメントのつり合いの条件は，

${\displaystyle -\frac{L}{2}W\sin \left(90\text{°}+\theta \right)+xS\sin \left(90\text{°}-\theta \right)}$ ${\displaystyle =-\frac{L}{2}W\cos \theta +xS\cos \theta =0}$

となるので，

${\displaystyle S=\frac{L}{2x}W=\frac{L}{2x}Mg}$

を得る（ここで，三角関数の関係式の2.および3.を用いた）．鉛直方向の力のつり合いの条件は，

${\displaystyle R+S-W=0}$

であり，したがって，

${\displaystyle R=W-S=W-\frac{L}{2x}W=\left(1-\frac{L}{2x}\right)Mg}$

となる．

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