空気抵抗
空気中を運動する物体には,物体の運動を妨げる向きに, 空気抵抗がはたらく.空気抵抗は,物体が球で変形せず,物体の速さ
v〔m/s〕
があまり大きくないとき,
v〔m/s〕
に比例するので,比例定数
k〔kg/s〕
を用いて,空気抵抗の大きさ
f〔N〕
は
f=kv
で表される.
物体の質量を
m〔kg〕
,加速度を
a〔
m/s
2
〕
,空気抵抗の大きさを
f〔N〕
とすると,物体の運動方程式は次式で表される.
ma=mg−f
物体が落下し物体の速さが増すとともに空気抵抗
f〔N〕
の大きさが増し,加速度
a〔
m/s
2
〕
が減少する.やがて空気抵抗が重力とつり合うと,加速度は0
m/s
2
となり,物体は一定の速度で落下するようになる.この一定の速度を終端速度
v
f
〔m/s〕
という.
つり合い条件は
k
v
f
=mg
より,終端速度は
v
f
=
mg
k
となる.(下図)
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学生スタッフ作成
2016年4月20日
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