光路長 (optical path length)

屈折率 n の媒質(medium)中での光の速さ v=cn c 真空中での光の速さ) より,媒質中で光が距離 l だけ進むのにかかる時間 t

t= lv = nlc

であるので,この時間に真空(vacuum)中では光は距離 nl だけ進むことがわかる.つまり,屈折率 n の媒質中の距離 l は,真空中の距離 nl に相当し,この(媒質の屈折率 × 媒質中の距離)のことを 光路長 (optical path length)という(または,光学距離 ともいう).また,2つの光路長の差のことを 光路差 (optical path difference) という.

光の振動数 ν は真空中でも媒質中でも変わらないので,真空中での光の波長を λ=c/ν とすると,媒質中での光の波長 λ

λ= vν = cnν = λn

となり,媒質中での光の波長 λ は, 真空中での光の波長 λ より短くなる.また,上式より,媒質中の長さ l に含まれる光の波の数は,真空中での長さ nl に含まれる波の数に等しい:

lλ = nlλ

光の干渉において,光の通過した距離による位相のずれを考える際,波長は真空中での値 λ を用いることが多いため,光の経路も真空中で換算した光路長を考える必要がある.


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最終更新日: 2025年12月24日