鉄球と脱脂綿の自由落下

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中真空程度の真空中で着色した脱脂綿と直径10 mm の鉄球を同時に自由落下させる．実験装置としては市販の真空落下実験器（株式会社ヤガミ，MM-55P）を用いた．
脱脂綿に埋め込んだ鉄芯と鉄球を電磁石にくっつけた状態で排気する．内圧が100 Paほどになってから電磁石のスイッチを切ると，目視では鉄球と脱脂綿がほぼ同じ速さで自由落下する様子が観察される．これによって空気抵抗が無い状況では，落下物の質量や大きさに依らず落下の加速度は等しくなることが理解できる．
この装置では100 Paほど空気が残るので，完全な真空状態にはならない．したがってスローモーションで見ると若干の差があることが分かる．ただし，脱脂綿は鉄球と比べて受ける空気抵抗が圧倒的に大きい形状なので，大気中の場合との違いは明確にわかる．

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1.大気中	:	脱脂綿は空気抵抗が鉄球よりも大きくて，落下速度が遅い
2.真空中	:	空気抵抗が完全に無くなれば，全ての物が同じ速度で自由落下する

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・実験手順

動画再生時間	実験手順
撮影前	鉄球と脱脂綿を電磁石にくっつけてセットする．真空中の自由落下実験を行う場合は，ポンプにつながるコックを開け，真空槽を数分間ポンプする．
0'01"	電磁石をオフにするスイッチを押す．
撮影後	真空中の自由落下実験を行った場合は，ポンプにつながるバルブを閉じ，真空槽内を大気圧に戻す．

・使用したもの

品名	型番	メーカー	備考
真空落下実験器	MM-55P	株式会社ヤガミ
ロータリーポンプ	E2M18	EDWARDS	単相200V
鉄球	MM-55P	株式会社ヤガミ	直径10 mm(付属品)
脱脂綿	不明	不明	着色済み

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