f( x )= log 2 x とする. f ′ ( 5 ) を微分係数の定義式を用いて求めよ.
微分係数の定義式: f ′ ( x )= lim h→0 f( a+h )−f( a ) h
f ′ 5 = 1 5log2
e の定義を用いる.
f ′ ( 5 ) = lim h → 0 f ( 5 + h ) − f ( 5 ) h = lim h → 0 log 2 ( 5 + h ) − log 2 5 h = lim h → 0 1 h { log 2 ( 5 + h ) − log 2 5 }
対数の性質を用いると
= lim h → 0 1 h log 2 ( 1 + h 5 ) = lim h → 0 1 5 · 5 h log 2 ( 1 + h 5 )
h 5 = t と置く. h → 0 のとき t → 0 よって
= lim t → 0 1 5 · 1 t log 2 ( 1 + t )
e の定義を用いると
= lim t → 0 1 5 log 2 ( 1 + t ) 1 t
t の変化が関係するところは,対数の真数部分だけである.よって
= 1 5 log 2 ( lim t → 0 ( 1 + t ) 1 t ) = 1 5 log 2 e
底の変換公式を用いて底を2から e に変換すると
= 1 5 · log e log 2 = 1 5 · 1 log 2 = 1 5 log 2
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最終更新日: 2023年10月9日