図形の変換(複素平面)
■問題
とする. 複素平面において,点
が直線
上を動くとき,点
はどのような図形を描くか.
■答
点
は,直線の方程式
で表わされる直線を描く.具体的に述べると
点
と点
を通る直線
を描く.
■ヒント
直線の方程式,複素数の積,複素数の和
■解説
より
・・・・・・(1)
・・・・・・(2)
が得られる.
(1),(2)を直線の方程式に代入し,以下のように式変形をする.
・・・・・・(3)
(3)は直線の方程式である.よって,点
は(3)で与えられる直線を描く
さらに詳しく調べる.
直線
・・・・・・(4)
について
(
,
は実数) ・・・・・・(5)
とおくと
・・・・・・(6)
となる.
(4),(5)を(3)に代入し,以下のように式変形をする.
・・・・・・(7)
(6)は座標平面における直線の方程式の一般形になっている.
のとき,
のとき,
したがって,(3)の直線は,複素平面において,点
と点
の2点を通る直線を表わす.
一方,
は
複素平面において,点
を原点を中心に時計回りに
回転させた後,原点を中心に
倍に拡大(原点からの距離が
倍になることを意味する)し,更に実軸の正方向に
移動させたものが点
になる
ことを意味する.
よって,点
は,点
に移動し,点
は点
に移動する.
(3)が点
と点
を通る直線か確認をする.
(3)に(5),(6)を代入し,以下のように式変形をする.
・・・・・・(8)
(8)は座標平面における直線の方程式の一般形になっている.
のとき,
のとき,
となり,(8)は点
と点
を通る直線を表わすことが確認できた.
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最終更新日:2025年12月11日