適当な変数変換を行って次の重積分を計算せよ.
∬ D x−y 1+x+y dxdy ( D:0≦x+y≦1,0≦x−y≦1 )
1 4 log2
x+y=u , x−y=v とおく変数変換により,積分の計算を簡単化する。ヤコビアンの計算式も参考にする.
領域 D
領域 D ′
x+y=u , x−y=v とおくと
x= 1 2 ( u+v ) , y= 1 2 ( u−v )
となる.この変数変換によるヤコビアンは
J( u,v )=| 1 2 1 2 1 2 − 1 2 |=− 1 4 − 1 4 =− 1 2
となる.変数変換により x,y の領域 D は u,v の領域 D ′
D ′ :0≦u≦1,0≦v≦1 (正方形)
に変換される.よって
(与式) = ∬ D ′ v 1 + u · 1 2 d u d v
= 1 2 ∫ 0 1 ∫ 0 1 v 1+u du dv
= 1 2 ∫ 0 1 v log| 1+u | 0 1 dv
= 1 2 ∫ 0 1 v· log2dv
= 1 2 log2 [ 1 2 v 2 ] 0 1
= 1 4 log2
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最終更新日: 2023年10月19日