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フーリエ積分

フーリエ級数の周期を無限大にすることにより得られる以下の式

フーリエ積分による 表示という.

■導出

後の積分の計算で混乱を避けるために式フーリエ係数の積分変数を から に変更する.定積分の積分変数が変わっても定積分の値は変わらない.

 ・・・・・・(1)

 ・・・・・・(2)

 ・・・・・・(3)

(とおいている)

なので,,・・・のようになり,は初項 ,公差 の等差数列の第 項と考えることができる.

周期 の周期関数を で表すことにする.フーリエ級数

 ・・・・・・(4)

となる.(4)に(1),(2),(3)を代入すると

 ・・・・・・(5)

となる. より となり,これを(5)に代入すると

 ・・・・・・(6)

ここで, にすると,フーリエ級数がどうなるか検討する.

 ・・・・・・(7)

まず,(7)の右辺の第1項の

の値をについて考える.

のとき, より, となる

今回取り扱う関数 は, が有限の値をもつとする.この場合

となる.

次に,(7)の右辺の第2項の

 ・・・・・・(8)

を,定積分の定義式

 ・・・・・・(9)

ただし,
TeXに変換設定していない数学記号や,特殊文字が含まれています。今後直していきます。

と対比することにより,定積分の式に変換することを考える.

(9)の の操作は, のとき となり,微小要素 の数を無限大にするための操作である.また, のとき, となる.(8)において定積分の定義式(9)の

に対応するのは

に対応するのは

( の操作)に対応するのは, ( の操作),

に対応するのは で, のとき

に対応するのは で,のとき

である.以上の対応関係より(8)式は

 ・・・・・・(10)

と,積分変数定積分に変換できる.

とおくと(7)は

となる.

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最終更新日: 2023年7月3日