対数微分法
微分する関数
が整式の累乗の和および積の形の場合,対数を取って微分すると累乗が倍数,積が和,商が差になり計算が簡単になる.このような微分方法を対数微分法という.
対数微分法の手順を を使って詳しく説明する.
の両辺の絶対値の自然対数をとる.(ただし,真数が正でなければならないので,
とする.)
次に,両辺を で微分する.
合成関数の導関数の考え方により式を変形する.
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の計算はここを参照
となり,両辺の対数をとっても,導関数 が求まることがわかる.
■具体的事例
の導関数を求める.
分母が0でないことより,
,根号(ルート)
の中はゼロ以上より,
よって,
この
の範囲ででは,
となり,
である.よって,両辺の絶対値の自然対数をとる必要はなく,そのまま両辺の自然対数をとると
この方程式の両辺を で微分( 対数の微分)して計算すると
分数関数の微分の公式を使うより計算は簡単である.
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最終更新日:
2024年5月16日