対角化可能であるための条件 その1
定理
次正方行列において,1次独立な
個の固有ベクトルが存在するとき,
は対角化可能である.
■証明
の1次独立なの固有ベクトルを,
,
,
,・・・,
とする.固有値・固有ベクトルの定義より
(
は
に対応する固有値,)・・・・・・(1)
の関係がある.
次正方行列を2通り方法で表すことにする.
●方法1
とおくと
・・・・・・(2)
となる.
●方法2
(1)より
・・・・・・(3)
となる.
(2),(3)より
・・・・・・(4)
となる.
,
,
,・・・,が1次独立であることより,
は,この定理より,
となり,逆行列が存在する.(4)の両辺に左から
の逆行列
をかけると
となる.したがって,はにより対角化が可能である.
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最終更新日:2022年7月19日