正方行列 A に対し,
A B = B A = E ( E は単位行列)
となる行列 B が存在すれば B を A の逆行列といって A − 1 と表わす. また,この行列 A を正則行列という.
逆行列が存在するための必要十分条件は, A が正則行列であるための必要十分条件と同じで
A ≠0
である(ここを参照).
正則行列 A
A = ( a 11 a 12 ⋯ a 1 n a 21 a 22 ⋯ a 2 n ⋮ ⋮ ⋮ a n 1 a n 2 ⋯ a n n )
の逆行列 A − 1 は一意に定まり,
A − 1 = 1 | A | ( a ˜ 11 a ˜ 21 ⋯ a ˜ n 1 a ˜ 12 a ˜ 22 ⋯ a ˜ n 2 ⋮ ⋮ ⋮ a ˜ 1 n a ˜ 2 n ⋯ a ˜ n n )
となる(ここを参照). a ˜ ij は a i j の余因子である.
( A − 1 ) − 1 = A
( A B ) − 1 = B − 1 A − 1
⇒証明
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最終更新日:2022年7月19日