概念問題 解答

線形代数 行列式

問題3の解答

z 軸も取り入れた座標空間として考えると, 斜線部の平行四辺形の面積は, a = 2,2,0 b = 3,1,0 外積の大きさ a × b と等しい.

行列式を用いて外積の計算をすると

a × b = i j k 2 2 0 3 1 0

= 2 0 1 0 i 2 0 3 0 j + 2 2 3 1 k

= 2 2 3 1 k

a × b の方向は z 軸と逆方向であるので,行列式 2 2 3 1 の値は負の値である.よって,

a × b = 2 2 3 1  ・・・・・・(1)

となる.(1)を以下のように変形する.

行列式の行または列の入れ替えの性質を利用して1行と2行を入れかえる.

= 3 1 2 2

行列式の転置の性質を利用して,行と列を入れかえる.

= 3 2 1 2

この行列式の値が斜線部の平行四辺形の面積となる.

また,2次の行列式の幾何学的な意味を参考にすると,斜線部の平行四辺形の面積は

3 2 1 2

となる.

よって,3が正解となる.