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応用分野: 運動の第2法則(運動の法則)
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(force)

ある物体に対し,その物体の運動状態(具体的には物体の速度)を変化させたり,その物体の形状を変化させたりする原因となる物理量を (force) という.力が物体に影響するとき,物体に力が「はたらく」「作用する」「加わる」「及ぶ」のように表現する.力は大きさと向きをもつベクトル量であり,力の単位は国際単位系(SI) N (ニュートン)を用いる.

野球でピッチャーが投げたボールをバッターが打ち返すとき,バットがボールに力 F を及ぼすことにより,ボールがへこみ,ボールの進む向きや速さが変化する.このとき,バットがボールに力を及ぼす点を,力の作用点 (point of action) といい,作用点を通り力と平行な直線を作用線 (line of action) という.

力は次の3つの要素がそろって初めて,正確に表すことができる.

  1. 大きさ (magnitude) (何 N であるか)
  2. 向き (direction) (どの向きにはたらいているか)
  3. 作用点 (point of action) (どこに加わっているか)
これらを力の3要素 (three elements of force) という.

物理に出てくる力には,重力張力(糸が引く力),垂直抗力,摩擦力(静止摩擦力動摩擦力),弾性力静電気力磁気力,などがある.

力を図示するときには,力をベクトル(「大きさ(長さ)」と「向き」をもつ矢印)として表す.基本的な描き方は以下のとおりである.

  • 力が加わる点(作用点)をベクトルの始点とする(分野によってはベクトルの終点とする場合もある).
  • 力の向き(作用線)に沿って矢印を引く.
  • 矢印の長さを力の大きさに比例させる.
力ベクトルを正しく図示することで,物体がどのように運動するか,どのように変形するか,が理解しやすくなる.



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最終更新日2025年8月1日

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