媒介変数表示における導関数

■問題

媒介変数(パラメータ)表示された関数 x= t1 2 y= t 3 5 について導関数 dy dx t の式で表し,点 P 1,3 における接線方程式を求めよ.

■答

dy dx =6 t 2 t1

接線の方程式: y=24x+27

■解説

媒介変数表示における導関数

dy dx = dy dt dx dt  ・・・・・・(1)

の式を用いる.

dx dt = 1 2 t1 1 2 = 1 2 t1  ・・・・・・(2)

dy dt =3 t 2  ・・・・・・(3)

f ( x ) = 0 とすると, x = 2 3   , 2

(1)に(2),(3)を代入する.

dy dx = 3 t 2 1 2 t1 =6 t 2 t1  ・・・・・・(4)

P 1,3 における接線方程式を求める.

P 1,3 に対応する t の値は, x= t1 2 の式に x=1 を代入して

1= t1 2

t1 =1

t1=1

t=2  ・・・・・・(5)

が求まる.(4)に(5)を代入する.

dy dx =6 2 2 21 =24

よって,接線の方程式は

y3=24 x+1

y=24x+27  ・・・・・・(6)

となる.

備考

y=f x の形の式を求めてみる.

x= t1 2  ・・・・・・(7)

y= t 3 5  ・・・・・・(8)

(7),(8)より,tを消去する.

(7)より

x+2= t1

x+2 2 =t1

t= x+2 2 +1  ・・・・・・(9)

が得られる.(9)を(8)に代入すると関数の式が求まる.

y= x+2 2 +1 3 5  ・・・・・・(10)

 

ホーム>>カテゴリー分類>>微分>>微分に関する演習問題>>微分の計算問題>>媒介変数表示における導関数

最終更新日: 2024年10月30日