関数のグラフの拡大,平行移動に関する問題

関数のグラフの拡大,平行移動に関する問題

■問題

y= 2x+4 3  のグラフは, y= x  のグラフをどのように拡大した後,平行移動したかを答えよ.

■答

y= 2x+4 3  のグラフは

y= x  のグラフを原点を中心として
y 軸方向に 2 倍 した(拡大した)後, x 軸方向に−2, y 軸方向に−3平行移動したもの

である.

あるいは

y= 2x+4 3  のグラフは

y= x  のグラフを原点を中心として
x 軸方向に 1 2  倍 した(拡大した)後, x 軸方向に−2, y 軸方向に−3平行移動したもの

である.

■ヒント

関数 y=f( x ) のグラフを原点を中心として x 軸方向に  c 倍 , y 軸方向に d 倍 した後, x 軸方向に a y 軸方向に b 平行移動(移動距離は軸の正の方向を正とする)したグラフを表す関数

yb d =f( xa c )  

となる.よって, f( x )= x ,すなわち, y= x  に適用すると

yb d = xa c   ・・・・・・・(1)

の形に, y= 2x+4 3  の式を変形するとよい.

■解説

方針に従って y= 2x+4 3  の式を以下のように変形する.

y= 2x+4 3 y+3= 2( x+2 )

y( 3 ) 2 = x( 2 ) 1  ・・・・・・(2)

となる.(2)は次のようにも変形できる.

y( 3 ) 1 = x( 2 ) 1 2  ・・・・・・(3)

(2)より, y= 2x+4 3  のグラフは

y= x  のグラフを原点を中心として, y 軸方向に 2 倍 した(拡大した)後, x 軸方向に−2, y 軸方向に−3平行移動したもの

である.

(3)より, y= 2x+4 3  のグラフは

y= x  のグラフを原点を中心として, x 軸方向に 1 2  倍 した(拡大した)後, x 軸方向に−2, y 軸方向に−3平行移動したもの

である.

 

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最終更新日: 2024年9月13日