拡大⇒平行移動に関する問題

拡大⇒平行移動に関する問題

■問題

関数 y = 2 x + 1 x 1 のグラフは, y = 1 x のグラフをどのように変形・移動したものか答え,グラフを描け.

■解説動画

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■答

主なものとして,以下の2つを例としてあげる.

■ヒント

関数 y = f x のグラフを原点を中心に x 軸方向に c 倍, y 軸方向に d 倍に拡大した後, x 軸方向に a y 軸方向に b 平行移動した(拡大→平行移動)グラフを表す関数

y b d = f ( x a c ) ・・・・・・(1)

を参考にするとよい.

■解説

関数 y = 2 x + 1 x 1 を以下のように変形する

y = 2 x + 1 x 1 = 2 ( x 1 ) + 2 + 1 x 1 = 2 + 3 x 1

よって

y 2 = 3 x 1

となる.これを,更に(1)との対応関係が分かるように変形する.主なもとのとして以下の2つの式が考えられる.

y 2 1 = 1 x 1 3 ・・・・・・(2)

(2)の両辺に 1 3 を掛けると

y 2 3 = 1 x 1 1 ・・・・・・(3)

となる.(1)と(2)を比較すると

f x = 1 x

a = 1 b = 2 c = 3 d = 1

になる.したがって,(2)より

y = 2 x + 1 x 1 のグラフは, y = 1 x のグラフを原点を中心に x 軸方向に 3 倍に拡大した後, x 軸方向に 1 y 軸方向に 2 平行移動したもの

になる.

(1)と(3)を比較すると

f x = 1 x

a = 1 b = 2 c = 1 d = 3

になる.したがって,(3)より

y = 2 x + 1 x 1 のグラフは, y = 1 x のグラフを原点を中心に y 軸方向に 3 倍に拡大した後, x 軸方向に 1 y 軸方向に 2 平行移動したもの

になる.

y = 2 x + 1 x 1 のグラフは答のところの図のようになる.

y = 1 x のグラフを原点を中心に x 軸方向に3倍に拡大したグラフを表す関数

y = 1 x 3 ⇒  y = 3 x

y = 1 x のグラフを原点を中心に y 軸方向に3倍に拡大したグラフを表す関数

y 3 = 1 x ⇒  y = 3 x

となり,どちらも同じグラフになる.このグラフを x 軸方向に 1 y 軸方向に 2 平行移動したグラフを表す関数が,問題で提示された

y 2 = 3 x 1 ⇒  y = 2 x + 1 x 1

となる.

■備考

今回の場合,(2)の両辺に掛ける値により原点を中心に x 軸方向と y 方向の倍率を任意に変化させることができる.

平行移動した後,拡大することも可能である.

 

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最終更新日: 2025年4月27日