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2次の行列式の幾何学的な意味

2次の行列式の場合

行列式 の1列目と2列目を,それぞれ列ベクトルとして

とおくと,絶対値平面ベクトル , を2辺とする平行四辺形の面積の値に等しい.

■導出

とおく.

であるので,

とおくと,

となり,この行列式は の内積で表わされる.

の関係を行列を使って表わす.

より

となる.

行列は原点を中心に反時計回り,(時計回り)に回転させる回転行列である.

すなわちの始点を回転の中心として時計回りに回転させたベクトルになる.

を座標平面に描くと図のようになる.

を原点を中心を反時計回りに回転させ重ねた時の回転角を とすると,のなす角は(ただし,) となる.のなす角は, の時,の時, となる.

のなす角がの場合

 ⇒ここを参照)

|( | a 2 |sinθ )  ・・・・・・(1)

のなす角が の場合

 ・・・・・・(2)

(1),(2)より,いずれの場合も

となる.

の絶対値は を2辺とする平行四辺形の面積の値に等しい.

すなわち の絶対値はを2辺とする平行四辺形の面積の値に等しい.

の符号は

となる.


※ 補足

2つの空間ベクトルの外積の大きさが,その2つのベクトルを2辺とする平行四辺形の面積の値に等しいことを知っていれば, , を空間ベクトル

とおくことにより,

となり,平行四辺形の面積の値が

であることが分かる.


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最終更新日: 2025年4月22日