単回帰分析学習アプリ

単回帰分析学習アプリ

回帰モデルからデータを生成し,最小二乗法による単回帰分析を可視化するツール

●目次

  1. アプリの概要
  2. 主な機能
  3. 使い方
  4. 画面に表示される統計量

1 アプリの概要

このアプリは,既知の回帰モデルからランダムにデータを生成し,そのデータに対して 単回帰分析最小二乗法を行って結果を可視化する教育・実験用ツールである. 「データを再生成」を繰り返す(または 1 クリックで複数回まとめて生成する)ことで,推定値(傾き・切片)が試行ごとにどのようにばらつくか, そのばらつきが理論分布とどう一致するかを,表とグラフで直感的に確認できる.

真の回帰モデル

y i = β ^ 1 x i + β ^ 0 + ε i x i は1~5の間で等間隔で n 個サンプリング / ε i N 0, σ 2

モデルの傾き β ^ 1 y 切片 β ^ 0 ,サンプル数 n 誤差標準偏差 σ は画面上部の入力欄で変更できる.(初期値は β ^ 1 =0.5 β ^ 0 =2 n=5 σ=0.6 ).説明変数 x は 1~5の間で等間隔で n 個サンプリングする.15 の間で等間隔で n 個サンプリング は10 の範囲で指定.例: n=3 なら x=1,3,5 n=5 なら x=1,2,3,4,5 ) .誤差項 ε i は平均 0,標準偏差 σ (0.510.1 刻みで指定) の正規分布に従う乱数として Box-Muller 法で生成さる.

2 主な機能

  • モデル設定
    モデルの傾き β ^ 1 y 切片 β ^ 0 ,サンプル数 n ,誤差の標準偏差 σ は画面上部の入力欄で変更できる. x 15 の間で等間隔で n 個サンプリングする.変更すると履歴はクリアされ,新しい設定でデータが再生成される.グラフの表示範囲も自動で調整される.
  • 回帰グラフ
    データ点(青)と回帰直線(赤)を描画.回帰直線の式もグラフ内に表示される.
  • 生データ表
    各点の x i 誤差 ε i y i 予測値 y ^ i 残差 e i を一覧表示.
  • 係数の履歴表
    再生成のたびに,傾き β ^ 1 ,切片 β ^ 0 残差平方和標準誤差 t 値( t 1 t 0 )を追加し,平均や分散も集計.
  • t 1 t 0 の度数分布
    t 1 t 0 の相対度数ヒストグラムを横並びで表示.それぞれに自由度 n2 t 分布の密度関数を重ねて描画(サンプル数 n に応じて曲線も切り替わる).
  • サンプリング回数の指定
    1クリックで生成する回数を入力欄で指定できる.「データを再生成」でその回数分,「+10回」「+100回」でまとめて実行し,履歴に一括で蓄積される.

3 使い方

  1. アプリを開く:上部の「アプリを開く」ボタンで開く.
  2. 初期表示を確認:ページを開いた時点で1組のデータが自動生成され,回帰直線・回帰式・各表が表示される.
  3. モデルを設定する(任意):ページ上部の入力欄で、真の傾き β ^ 1 y 切片 β ^ 0 ,サンプル数 n 310),誤差の標準偏差 σ 0.510.1刻み)を変更できる. x 15 の範囲を n 点で等間隔にサンプリングする.値を変更すると履歴はクリアされ、新しい設定で1組のデータが再生成される.初期値( β ^ 1 =0.5 β ^ 0 =2 n=5 σ=0.6 )のまま使うこともできる.
  4. サンプリング回数を決める:「サンプリング回数(1クリックあたり)」の入力欄に,1回のクリックで生成する回数(1100000)を入れる.初期値は 1 である.
  5. 「データを再生成」を押す:入力した回数分だけ新しい乱数でデータ生成と回帰分析が繰り返され,各回の係数が履歴表に追加される.まとめて増やしたいときは 「+10回」「+100回」を使うと,その回数分を一括で実行できる.
    (グラフ,生データ表,回帰式は最新の1組だけを表示し,平均,分散,ヒストグラム,履歴表はすべての試行を反映する.)
  6. ばらつきを観察:右横の平均,分散パネルと β ^ 1 β ^ 0 のヒストグラムを見ながら,推定値のばらつきが理論値(真の値や t 分布)に近づく様子を確認する.回数を多くするほど分布がなめらかになる.
  7. 「履歴をクリア」で初期化:「+100回」ボタンの右隣にある「履歴をクリア」で,蓄積した履歴をリセットして集計をやり直せる.
青:観測データ点/ヒストグラム   赤:回帰直線/ t 分布の密度関数

4 画面に表示される統計量

項目意味・計算式
傾き β ^ 1 最小二乗法による回帰係数の推定値(真の値は入力欄で設定,初期値は 0.5)
切片 β ^ 0 回帰直線の切片の推定値(真の値は入力欄で設定,初期値は 2)
予測値 y ^ i β ^ 1 x+ β ^ 0 (回帰直線上の値)
残差 e i y i y ^ i (実測値と予測値の差)
残差平方和 SSE y i y ^ i 2
決定係数 R 2 回帰の当てはまりの良さ(0〜1)
誤差分散の推定量 σ 2 = SSE n2 (真の値 σ 2 は入力した標準偏差の2乗。初期値 σ=0.6 なら σ 2 =0.36 n=5 なら σ 2 = SSE 3
標準誤差 SE β ^ 1 , SE β ^ 0 推定値のばらつきの大きさ
t t 1 , t 0 t 1 = β ^ 1 β 1 SE β ^ 1 t 0 = β ^ 0 β 0 SE β ^ 0 .自由度 n2 t 分布に従う.ただし, β 1 は真の傾き, β 0 は真の切片
ヒント:推定パラメータ数が 2 なので、自由度はサンプル数 n から 2 を引いた n2 です(初期値の n=5 なら自由度 3)。 再生成を数十回繰り返すと、 β ^ 1 β ^ 0 のヒストグラム(相対度数)が赤い自由度 n2 t 分布曲線に近づいていくのが観察できる. n を小さくすると裾の重い分布に、大きくすると正規分布に近い形になることも確かめられる.

 

ホーム>>カテゴリー別分類>>統計>>単回帰分析学習アプリ

最終更新日:2026年9月13日