2次曲線の標準化に従って,与式
······
の係数より
······
であり,これらを成分とする2つの対称行列
······
······
を考える.判別式
······
および,
······
より,この2次曲線は有心で退化せず,
である.また,行列
の固有方程式
より,
の固有値は
,
である.したがって,2次曲線の標準化の【定理 1】より,与式の2次曲線は適当な座標変換
で
······
と変換できる.これは,軌道長半径
,
軌道短半径
の楕円を表す.
与式の中心の座標
は逆行列
を用いて
······
と求まり,行列
の固有値
,
に対応する(大きさ
の)固有ベクトル
,
は
······
······
と求まる.よって,
の対角化を与える(回転変換に対応させた)直交行列を
······
と書けるので,
の変換は
······
と表せる.以上のことから,与式の2次曲線は,式の楕円を,原点を中心に
回転させた後,楕円の中心を
まで平行移動させたものである.