重積分の変数変換 座標平面における1次変換

x,y の微小変化 dx,dy を求める式

dx= φ u du+ φ v dv  ・・・・・・(1)

dy= ψ u du+ ψ v dv  ・・・・・・(2)

は定数項を含まない1次式の組であるから, uv 平面から xy 平面への1次変換と考えられる.ここで,簡単のため uv 平面内の長方形の微小面積 d S uv の左下をを原点に移して考えると,各頂点の座標は

( 0,0 ) ( du,0 ) ( 0,dv ) ( du,dv )

となる.(1),(2)の関係から

( 0,0 ) の変換

φ u ·0+ φ v ·0 =0

ψ u ·0+ ψ v ·0 =0

よって, xy 平面上の点 ( 0,0 ) に移る.

( du,0 ) の変換

φ u ·du+ φ v ·0 = φ u du

ψ u ·du+ ψ v ·0 = ψ u du

よって, xy 平面上の点 ( φ u du, ψ u du ) に移る.

( 0,dv ) の変換

φ u ·0+ φ v ·dv = φ v dv

ψ u ·0+ ψ v ·dv = ψ v dv

よって, xy 平面上の点 ( φ v dv, ψ v dv ) に移る.

( du,dv ) の変換

φ u ·du+ φ v ·dv = φ u du+ φ v dv

ψ u ·du+ ψ v ·dv = ψ u du+ ψ v dv

よって, xy 平面上の点 ( φ u du+ φ v dv, ψ u du+ ψ v dv ) に移る.

まとめ

以上より, uv 平面上の各頂点

( 0,0 ) ( du,0 ),( 0,dv ) ( du,dv )

は,(1),(2)による1次変換によって xy 平面上の点

( 0,0 ) ( ϕ u du, ψ u du ) ( ϕ v dv, ψ v dv ) ( ϕ u du+ ϕ v dv, ψ u du+ ψ v dv )

に移り,長方形から平行四辺形へと変化する.

 

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最終更新日: 2023年12月14日