三角関数の方程式に関する問題

三角関数の方程式に関する問題

■問題

次の方程式を解け.ただし, 0 θ < π とする.

3 tan θ = 1

■解説動画

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■答

θ = 5 6 π

■ヒント

tan θ = c の求め方

■解説

tan θ の値は,単位円上の点の座標を用いると

tan θ =   y 座標
x 座標

になる(ここを参照).

しかし, tan θ を求める場合,底辺の長さが1である直角三角形を描くと高さが tan θ になるので都合がよい.よって,以下のような作図をする.

まず,単位円を描く

x = 1 x = 1 の直線を引く.

3 tan θ = 1 より, tan θ = 1 3 である.よって, x = 1 上の y の値が 1 3 となるところを点 P とする( tan θ と直線 x = 1 の関係 を参照).

P と原点 O を通る直線を描き, x = 1 との交点を点 Q とする.

P ,点 Q から x 軸に垂線を下ろし,それぞれの足を R S とする.

直角三角形 OPR と直角三角形 OQS を描く.

この作図により

tan π QOS = tan θ 1 = 1 3

tan θ 2 = tan θ 1 + π = tan θ 1 = 1 3 (ここを参照)

となる.

OS = 1 QS = 1 3 より,基本的な三角形と照らし合わせると

QOS = 1 6 π θ 1 = π 1 6 π = 5 6 π

となる.

QOS = 1 6 π より

θ 2 = π + 5 6 π = 11 6 π

となる.

0 θ < π であるから(円周上の赤線に対応), θ 2 は範囲外となる.

よって,求める角は

θ = 5 6 π

となる.

 

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最終更新日: 2025年4月18日