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平面上の2点からの距離の比が一定の点の軌跡は円になり,その円のことをアポロニウスの円という.

平面上の2点を,点と点
とする(図を参照).さらに,点
があり,点
,点
,点
の関係は
となっている.
に関して
頂点
の内角の二等分線と辺
の交点を
とすると,点
は辺
の内分点になる.
頂点の
外角の二等分線と辺
の延長線との交点を
とすると,点
は辺
の外分点になる.
となることより,
が一定であれば,円周角の定理より
点
の軌跡は,線分
を直径とする円
を描く
座標平面を使って証明する.
2点の内1つは原点
とし,もう一方の点の座標を
とし点
とする.ただし,
とする.そして,
となる点
の座標を
とする.
上記内容を式で表すと
・・・・・・(1)
となる.この式を以下のように変形する.
・・・・・・(2)
(2)は円の方程式で,円の中心が,
,半径が,
の円を表す.
円の
軸との交点を求めてみる.(2)に
を代入する.
解の公式より
・・・・・・(2)
のとき,(2)は
・・・・・・(3)
のとき,(2)は
・・・・・・(4)
場合分けをしたが,結局,(3)と(4)は同じになる.
,
よって,円と軸との交点の座標は
,
となる.
点は,線分
を
に内分した点であり,点
は,線分
を
に外分した点である.
,
の値をスライダーの〇印をドラグして変更してみてください.また,点
をドラッグして動かしてみてください.
最終更新日 : 2025年11月25日