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円錐を任意の平面で切断したとき,その切り口に現れる曲線を 円錐曲線 という.切断する平面の角度によって,曲線は円,楕円,放物線,双曲線に分けられる(分類上,円は楕円に含まれる).

円錐の頂点から底面の円周上の点を結ぶ線分を,その円錐の母線といい,円錐の母線と円錐の軸とのなす角を
とする.また,円錐切断面と円錐の軸とのなす角を
とする.このとき,以下の関係により現れる曲線が決まる.
これらの円錐曲線は,
平面において,
と
についての2次式で表されるため,2次曲線ともいう.
通常,円錐を切断する平面は円錐の頂点を通らないことを想定するために上記の円錐曲線(楕円・放物線・双曲線)が得られるが,円錐の頂点を通る平面で切断すると,その切り口に現れる図形は点または直線となる.この特別な場合の図形を退化円錐という.
最終更新日:2025年10月24日