曲線軌道上の運動
曲線上の各点では曲率半径が定義できる.したがって,物体が曲線軌道上を運動している場合,物体がある点を通過する瞬間において,物体はその点における曲率半径の円周上を円運動しているとみなすことができる.この瞬間の曲率半径を
とすると,速さ
で運動する質量
の物体には,その曲率円の中心を向いた,大きさ
の向心力 が作用する.(物体とともに運動する観測者(非慣性系)からみると,向心力と同じ大きさの,円の外に向かう遠心力 も見かけ上,作用する.)
一般に,曲線上を運動している物体の位置における曲率半径は時々刻々変化し,曲線の変曲点では曲率半径は無限大に発散する(曲率はゼロ).
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