関数 のグラフを 直線に関して対称移動たグラフを表す関数は
・・・・・・(1)
すなわち
・・・・・・(2)
となる.ただし,関数 には,逆関数 が存在するものとする.
ポイント:直線に関して対称移動した関数は元の関数の とを入れ換えたものになる.すなわち,元の関数の逆関数になる.
のグラフを直線に関して対称移動したグラフを表す関数を求める.
上の点を直線に関して対称移動したものを点とし,点,の座標をそれぞれ , とする.
まず,定直線に関して対称な点の条件より, ,を,を用いて表すことにする.
線分の中点をとすると,点の座標は
となり,点が直線上にあることより
・・・・・・(3)
が成り立つ.
また,線分と直線は直交することより
・・・・・・(4)
ここで,は線分の傾きである.
の関係がある.
(3)より
・・・・・・(5)
(4)より
・・・・・・(6)
(5)+(6)より
→ ・・・・・・(7)
(6)-(5)より
→ ・・・・・・(8)
(7),(8)より
・・・・・・(9)
備考:これは,直線に関して対称移動すると, 座標と座標が入れかわることを意味している.
の関係がある.これは点を点の座標の値を用いて表しているが,逆に点の座標を,点の座標の値 , を使って表すと
・・・・・・(10)
となる.点は 上の点であるので
・・・・・・(11)
の関係がある.この(11)の とに(10)の関係を代入すると
・・・・・・(1)
となる.関数の逆関数 を用いて表すと
・・・・・・(2)
となる.(2)は との関係を表している.すなわち,この(2)が のグラフを直線に関して対称移動したグラフを表す関数である.
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最終更新日:2023年12月6日