微分方程式の問題

同次形微分方程式に関する問題

■問題

次の微分方程式一般解を求めなさい.

( xy+ x 2 ) y = y 2

■答

y=A e y x   (ただし A は任意定数)

■ヒント

同次形微分方程式 を参照

■解き方

( xy+ x 2 ) y = y 2

左辺を変形すると

x 2 ( y x +1 ) dy dx = y 2

両辺を x 2 で割ると

( y x +1 ) dy dx = y 2 x 2  ・・・・・・(1)

y x =v とおく.すなわち

y=vx

これを x で微分すると

dy dx =v+x dv dx

以上を(1)に代入すると

( v+1 )( v+x dv dx )= v 2

両辺を ( v+1 ) で割ると

v+x dv dx = v 2 v+1

x dv dx = v 2 v+1 v

= v 2 v( v+1 ) v+1

= v 2 v 2 v v+1

= v v+1

この式を整理すると

v+1 v dv= 1 x dx

( 1+ 1 v )dv= 1 x dx

両辺を積分すると

( 1+ 1 v )dv = 1 x dx +C

(ただし C は任意定数)

v+log| v |=log| x |+C

log| v |+log| x |=Cv

また,対数の性質より

log| vx |=Cv

loge=1 より,右辺を次のように変形する.

log| vx | = ( C v ) log e

= log e C v

したがって

| vx |= e Cv

vx=± e Cv

vx=± e C e v

v を元( v= y x )に戻し, ± e C =A0 とおくと

y=A e y x  ・・・・・・(2)

(2)において, A=0 とすると

y=0  ・・・・・・(3)

となる.(3)は与式の部分方程式の解ととなる.

したがって,(2)は A=0 も含めて微分方程式の解となる.

以上より,微分方程式の解は

y=A e y x  (ただし A は任意定数)

となる.

 

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最終更新日: 2023年6月19日 -->