基本的な1次変換の問題

基本的な1次変換の問題

■問題

座標平面において,直線 y = x に関して対称な変換を表す表現行列を求めよ.

■答

( 0 1 1 0 )

■ヒント

y=x のグラフを描き,それに関して互いに対称な2点をとる.

線分 PQの中点が直線 y=x 上にあることと,線分 PQ と 直線 y=x が直交することから,連立方程式を立てる.

u v x y で表すことにより表現行列を求める.

■解き方

P ,点 Q の中点

( x+u 2 , y+v 2 )

が直線 y=x 上にあることより

y+v 2 = x+u 2 ……(1)

P ,点 Q を通る直線の傾きは

yv xu

となる.線分 PQ と 直線 y=x 直交することとより

yv xu ·( 1 )=1 ……(2)

( 1 ) より

y+v=xu ……(3)

( 2 ) より

yv=xu ……(4)

( 3 )+( 4 ) より

2y=2u

よって

u=y

( 3 )( 4 ) より

2v=2x

よって

v=x

 したがって

u v = y x

u v = 0x 1y 1x 0y

( u v )=( 0 1 1 0 )( x y )

よって,表現行列は

( 0 1 1 0 )

 

ホーム>>カテゴリー分類>>行列>>線形代数>>線形代数に関する問題>>線形写像・1次変換>>基本的な1次変換の問題

作成:学生スタッフ

最終更新日: 2023年2月10日