2次関数のグラフの拡大,平行移動に関する問題

2次関数のグラフの拡大,平行移動に関する問題

■問題

2次関数 y=2 x 2 8x+11  のグラフは, y= x 2  のグラフをどのように拡大した後,平行移動したかを答えよ.

■答

y=2 x 2 8x+11  のグラフは

y= x 2  のグラフを原点を中心として, y 軸方向に2倍した(拡大した)後, x 軸方向に2, y 軸方向に3平行移動したもの

である.

あるいは

y=2 x 2 8x+11  のグラフは, y= x 2  のグラフを原点を中心として, x 軸方向に 1 2 倍 した(拡大した)後, x 軸方向に2, y 軸方向に3平行移動したもの

である.

■ヒント

関数 y=f( x ) のグラフを原点を中心として, x 軸方向に  c 倍 , y 軸方向に d 倍 した後, x 軸方向に a y 軸方向に b 平行移動(移動距離は軸の正の方向を正とする)した

グラフを表す関数

yb d =f( xa c )  

となる.よって, f( x )= x 2 ,すなわち, y= x 2  に適用すると

yb d = ( xa c ) 2   ・・・・・・・(1)

の形に, y=2 x 2 8x+11 の式を変形するとよい.

■解説

方針に従ってy=2 x 2 8x+11 の式を以下のように変形する.

まず,平方完成する.

x 2  の係数2で x 2  の項と x  の項をくくる.

y=2( x 2 4x )+11    

y=2( x 2 4x+4 )2×4+11

a=x の係数,とおく

( )の部分が ( x+ a 2 ) 2 になるように、( ) の中に ( x+ a 2 ) 2 を加え,( ) の外で 2× ( x+ a 2 ) 2 を引き、差し引き0にする。

y=2 ( x2 ) 2 +3  

次に,(1)の形になるように,式を変形していく.

y3=2 ( x2 ) 2  

y3 2 = ( x2 1 ) 2  ・・・・・・(2)

となる.(2)は次のようにも変形できる.

y3 1 = ( x2 1 2 ) 2  ・・・・・・(3)

(2)より,y=2 x 2 8x+11  のグラフは

y= x 2  のグラフを原点を中心として
y 軸方向に2倍 した(拡大した)後, x 軸方向に2, y 軸方向に3平行移動したもの

である.

(3)より,y=2 x 2 8x+11  のグラフは

y= x 2  のグラフを原点を中心として
x 軸方向に 1 2 倍 した(拡大した)後, x 軸方向に2, y 軸方向に3平行移動したもの

である.

 

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最終更新日: 2024年9月13日