不定積分の問題
■問題
次の問題を積分せよ(不定積分).
■答
(は積分定数)
■ヒント
基本となる関数の積分の「その他」よりこの
(は積分定数)
の公式を用いる.
■解説
・・・・・・(1)
この問題では,公式の「」
は「」
である.したがって
(は積分定数)
●別解1
より,これを因数分解すると
となる.よって
・・・・・・(2)
とおき,置換積分をする.
より
・・・・・・(3)
となる.
(1)に(2),(3)をそれぞれ代入し,置換積分すると
→
より
→
→
より
・・・・・・(4)
ここで,(2)を
の形に式を変形すると,(アークサイン参照)
・・・・・・(5)
となる.(5)を(4)に代入すると
・・・・・・(6)
となる.
●別解2
今回は
・・・・・・(7)
とおき,置換積分をする.
より
・・・・・・(8)
となる.
(1)に(7),(8)をそれぞれ代入し,置換積分すると
→
より
→
→
より
・・・・・・(9)
ここで,(7)を
の形に式を変形すると,(アークコサイン参照)
・・・・・・(10)
となる.(10)を(9)に代入すると
・・・・・・(11)
となる.
(9)の
を(2)の
に変換する.
下の図は,
と
,
の関係を示す図である.
のとき,
,
であることより,
図では角度
の正方向は時計回り,角度
の正方向は反時計回りとなる.よって,
と
の関係は
→
・・・・・・(12)
となる.(9)に(12)を代入すると
・・・・・・(13)
(13)に(5)を代入すると
・・・・・・(14)
(14)の
を改めて
と書き換えると(6)になる.
【参考】
アークサインとアークコサインの関係
■確認問題
求まった答え
を微分し,積分前の式
に戻ることを確認しなさい.
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最終更新日:
2024年8月2日