共役な複素数
複素数
(
,
は実数)に対して数
を数
の共役な複素数という.すなわち,共役な複素数は実数部は同じで虚数部は
を掛けたものになる.
複素数
を
で表すと,共役な複素数は
と表される.
,
点
と
点
は複素平面において
軸(実軸)に関して対象な関係である.
また,複素数
の共役な複素数は
となる.このことから
と
を互いに共役な複素数という.
共役な複素数は次のような特徴をもつ.
-
複素数とその共役な複素数の和は実数(複素数の和の計算)
-
複素数とその共役な複素数の差は純虚数(複素数の差の計算)
-
複素数とその共役な複素数の積は実数(複素数の積の計算)
が実数 ⇒ 参考
が純虚数
(ただし,
) ⇒ 参考
実数の範囲で2次方程式
(
,
,
は実数) の解を考えていた場合,判別式
の場合解なしとなって解を表現することができなかったが,複素数まで扱う数を拡大すると2つの共役な複素数が解となる.解は
となる.
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最終更新日
2025年12月2日