行列の積の行列式

 ここでは行列式の性質のひとつである,行列の積の行列式に関して成り立つ定理について説明する。

■定理

  n  次の正方行列 A B に関して,

| AB |=| A || B |

が成り立つ。

■具体例

A=( 1 2 3 8 ) ,  B=( 3 2 4 5 ) のとき,

| A |=| 1 2 3 8 |=2 | B |=| 3 2 4 5 |=7  

よって,

| A || B |=2×7=14

また,

AB=( 1 2 3 8 )( 3 2 4 5 )=( 1×3+2×4 1×2+2×5 3×3+8×4 3×2+8×5 )=( 11 12 41 46 )  

よって,

| AB |=| 11 12 41 46 |=11×4612×41=506492=14  

したがって,

| A || B |=| AB |  

が成り立っている。

 

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初版:2008年1月9日,最終更新日: 2008年3月19日

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