2変量正規分布
連続的な確率変数
,
の同時確率密度関数が
・・・・・・(1)
ただし,
(
の平均) ・・・(2),
(
の平均) ・・・(3),
(
の標準偏差)
・・・(4) ,
(
の標準偏差)
・・・(5) ,
(
,
の共分散)
・・・(6) ,
(
,
の相関係数)
・・・(7)
で与えられるとき,
は2変量正規分布
に従うという.
の周辺確率密度関数は
・・・・・・(8)
の周辺確率密度関数は
・・・・・・(9)
となり,
は正規分布
に従い,
は正規分布
に従っている.
■2変量正規分布の性質
相関係数
が
,言い換えると,共分散
が
のとき
・・・・・・(10)
となり,
と
は互いに独立である.
■導出
確率変数
,
は,互いに独立で
・・・・・・(11)
・・・・・・(12)
とする.
の確率密度関数は(11)より
・・・・・・(13)
の確率密度関数は(12)より
・・・・・・(14)
,
の同時確率密度関数
は
,
は独立より
・・・・・・(15)
となる.
,
から以下の式で確率変数の変換を行って確率変数
,
を作る.
・・・・・・(16)
・・・・・・(17)
(16),(17)をベクトル,行列を使って記述する.
・・・・・・(18)
・・・(19),
・・・(20) ,
・・・(21) ,
・・・(22)
とおくと
・・・・・・(23)
となる.
,
の平均
,
,分散
,
,共分散
は
・・・・・・(24)
・・・・・・(25)
・・・・・・(26)
・・・・・・(27)
・・・・・・(28)
各計算の詳細はここを見てください.
,
の同時確率密度関数を
とする.領域
が(18)の変換によって領域
に変換されたとする.
・・・・・・(29)
の関係より
・・・・・・(30)
となる.(30)の左辺は重積分の計算より
・・・・・・(31)
となる.
ただし,右辺の
の
,
は
(16),(17)より求めた
・・・・・・(32)
・・・・・・(33)
である(計算はここを参照).
(32),(33)を用いると(計算はここを参照)
・・・・・・(34)
ただし,
は行列
の行列式
の絶対値.
(31) の右辺の
に (32),(33) を代入したものを求めるのに,まず,
の指数部分の
を以下のように整理する.
・・・・・・(35)
ここで
,
,
とおくと
・・・・・・(36)
・・・・・・(37)
・・・・・・(38)
となる.
より
・・・・・・(39)
(38)より
・・・・・・(40)
(36),(37)より
・・・・・・(41)
(39)+(40)より
・・・・・・(42)
(41)と(42)より
∵
すなわち
・・・・・・(43)
あるいは
・・・・・・(44)
となる.
(34)に(43)を代入すると
・・・・・・(45)
(36),(37),(38),(44)を使って(35)を書き換えると
・・・・・・(46)
となる.
よって
・・・・・・(47)
となる.
(31)に(45),(47)を代入すると
・・・・・・(48)
となる.
(48)より
,
の同時確率密度関数
は
・・・・・・(49)
となる.
■同時確率密度関数のベクトル,行列,行列式を用いた表記への変換
確率変数ベクトル(19)を実現値にした
と
(20)の
,(22)の
を用いて(49)を書き直すと(詳しい計算はここを参照)
を
に書き換えている.
とおくと(詳しい計算はここを参照)
となる.
は確率ベクトル
の分散共分散行列である.
ホーム>>カテゴリー分類>>確率>>統計>>2変量正規分布
最終更新日:
2026年7月10日