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平均μ,分散σ2をもつ母集団からn個の標本,x1,x2,⋅⋅⋅,xn,を取り出す(取り出した標本は,すぐに母集合に戻し,次の標本を取り出す復元抽出)試行を考える.取り出したx1,x2,⋅⋅⋅,xnの値は,復元抽出をしていることより互いに独立な確率変数, X1,X2,⋅⋅⋅,Xn,となる.x1,x2,⋅⋅⋅,xnの平均ˉxも確率変数となりˉX で表すとする.
確率変数
ˉX=1n(X1+X2+⋅⋅⋅+Xn) ・・・・・・(1)
について
E(ˉX)=μ ・・・・・・(2)
V(ˉX)=σ2n ・・・・・・(3)
が成り立つ.
さらに以下のことが成り立つ.
平均μ,分散σ2をもつ母集団という前提より
E(Xi)=μ ・・・・・・(4)
V(Xi)=σ2 ・・・・・・(5)
である.
E(ˉX)=E(1n(X1+X2+⋯+Xn))
=1nE(X1+X2+⋯+Xn) ここを参照
=1n{E(X1)+E(X2)+⋯+E(Xn)} ここを参照
=1n(μ+μ+⋯+μ) ∵(4)
=1n⋅nμ
=μ
V(ˉX)=V(1n(X1+X2+⋯+Xn))
=(1n)2V(X1+X2+⋯+Xn) ここを参照
X1,X2,⋅⋅⋅,Xnが互いに独立であることより
=1n2{V(X1)+V(X2)+⋯+V(Xn)} ここを参照
=1n2(σ2+σ2+⋯+σ2) ∵(5)
=1n2⋅nσ2
=σ2n
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最終更新日: 2024年6月4日