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以下の(1),(2)の2次不等式の解について解説をする.
・・・・・・(1)
・・・・・・(2)
ただし, とする.
・・・・・・(3)
とおく.
◆ の解は
実数全体
◆ の解は
解なし
は重解を持ち,その解は である.よって
◆ の解は
を除く実数全体
◆ の解は
解なし.
は2つの異なる実数解を持つ.その解を , ,ただし, とする.
,
◆ の解は
,
◆ の解は
,
導出
【 の場合】
は以下のように書き直すことができる.
・・・・・・(4)
両辺を で割る より符号の向きは変わらない.不等号の性質を参照.
・・・・・・(5)
(5)が成り立つのは
かつ ・・・・・・(6)
あるいは
かつ ・・・・・・(7)
の場合である.
(6)の場合
かつ
より
・・・・・・(8)
となる.
(7)の場合
かつ
より
・・・・・・(9)
となる.
(8),(9)より(4)の解は
,
となる.
【 の場合】
は以下のように書き直すことができる.
・・・・・・(10)
両辺を で割る より符号の向きは変わらない.不等号の性質を参照.
・・・・・・(11)
(5)が成り立つのは
かつ ・・・・・・(12)
あるいは
かつ ・・・・・・(13)
の場合である.
(12)の場合
かつ
より
・・・・・・(14)
となる.
(13)の場合
かつ
より
解なし ・・・・・・(15)
となる.
(14),(15)より(4)の解は
となる.
(1),(2)の両辺に を掛けると, の係数が正になる,以降は, の場合同様にして解く.
最終更新日: 2024年6月20日