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平面上で,22 定点 F1 , F2 からの距離の差が一定で点の軌跡を双曲線といい
点 F1 , F2 を焦点という.
c>0
のとき,焦点座標は
F1(c,0)
,
F2(−c,0)
である.
P(x,y) であるから
F1P=√|x−c|2+|y|2 ,F2P=√|x−(−c)|2+|y|2
|F1P−F2P|=2a (c>a) となる.
2a は双曲線のx 軸との交点の距離の差である.
2a=a−(−a)
より,双曲線のx 軸との交点のx 座標の値はa , −a である.
この双曲線を表す方程式は
x2a2−y2b2=1 (ただし,b=√c2−a2 )
となる.
両辺を2 乗して,整理すると
2cx=4a2+4a√(x−c)2+y2−2cx
4a√(x−c)2+y2=4cx−4a2
√(x−c)2+y2=cax−a
更に両辺を2 乗する.
(x−c)2+y2=(cax−a)2
x2+c2+y2=c2a2x2+a2
(1−c2a2)x2+y2=a2−c2
a2−c2a2x2+y2=a2−c2
両辺を a2−c2 で割る.
x2a2+y2a2−c2=1
x2a2−y2c2−a2=1
c>a より c2−a2>0となる.よってc2−a2=b2,b>0 とおくと
x2a2−y2b2=1
となる.
両辺を2乗する.
左辺と右辺を整理して
−2cx=4a2+4a√(x+c)2+y2+2cx
4a√(x+c)2+y2=−4cx−4a2
√(x+c)2+y2=−cax−a
更に両辺を2乗する.
(x+c)2+y2=(−cax−a)2
x2+2cx+c2+y2=c2a2x2+2cx+a2
x2+c2+y2=c2a2x2+a2
(1−a2c2)x2+y2=a2−c2
a2−c2a2x2+y2=a2−c2
x2a2+y2a2−c2=1
x2a2+y2−(c2−a2)=1
x2a2−y2c2−a2=1
c>a より c2−a2>0となる.よってc2−a2=b2,b>0 とおくと
x2a2−y2b2=1
となる.
このように, F2P>F1P のときと, F1P>F2P のときで,双曲線の方程式が等しくなる.
双曲線の方程式 x2a2−y2b2=1 より
y2b2=x2a2−1
y2=b2a2x2−b2
y2=b2a2x2(1−a2x2)
y=±bax√1−a2x2
x→∞ あるいは, x→−∞ の時,a2x2→0 に近づく.
したがって, y=±bax√1−0より,x2a2−y2b2=1 の漸近線は
y=±bax
となる.
F1(0,c)
F2(0,−c)
F1P=√|x|2+|y−c|2
F2P=√|x|2+|y−(−c)|2
|F1P−F2P|=2b
c>b
距離の差 2b
双曲線のy 軸との交点のy 座標の値はb,−b
この双曲線を表す方程式は
x2a2−y2b2=−1 (ただし,a=√c2−b2 )
となる.
4b√x2+(y−c)2=4cy−4b2
√x2+(y−c)2=cby−b
x2+(y−c)2=(cby−b)2
x2+y2−2cy+c2=c2b2y2−2cy+b2
x2+(1−c2b2)y2=b2−c2
x2+b2−c2b2y2=b2−c2
x2b2−c2+y2b2=1
x2−(c2−b2)+y2b2=1
c>b より c2−b2>0となる.よってc2−b2=a2,a>0 とおくと c2−b2=a2 とおくと
−x2a2+y2b2=1
x2a2−y2b2=−1
となる.
4b√x2+(y+c)2=−4cy−4b2
√x2+(y+c)2=−cby−b
x2+(y+c)2=(−cby−b)2
x2+y2+2cy+c2=c2b2y2+2cy+b2
x2+(1−c2b2)y2=b2−c2
x2+b2−c2b2y2=b2−c2
x2b2−c2+y2b2=1
x2−(c2−b2)+y2b2=1
−x2c2−b2+y2b2=1
c>b より c2−b2>0となる.よってc2−b2=a2,a>0 とおくと c2−b2=a2 とおくと
−x2a2+y2b2=1
両辺に−1 を掛けて
x2a2−y2b2=−1
となる.
このように, F2P>F1P の場合とF1P>F2P の場合で方程式が等しくなる.
x2a2−y2b2=−1より
y2b2=x2a2+1
y2=b2a2x2+b2
y2=b2a2x2(1+a2x2)
y=±bax√1+a2x2
x→∞ あるいは,x→−∞ の時,a2x2→0 となるので,y の値は±bax に近づく.
すなわち,x2a2−y2b2=−1 のグラフの漸近線は
y=±bax
となる.
学生スタッフ作成
最終更新日: 2024年7月24日