微分方程式の問題

変数分離形微分方程式に関する問題

■問題

次の微分方程式一般解を求めなさい.

dy dx = 1+y 1+x

■答

y = A ( 1 + x ) 1  (ただし A は任意定数)

■ヒント

変数分離形微分方程式を参照

■解き方

dy dx = 1+y 1+x

変数分離形方程式の解法 その3 のように形式的な変形をする

両辺に dx をかけて

dy= 1+y 1+x dx  ・・・・・・(1)

(i) 1+y0 のとき

(1)の両辺を 1+y で割って

1 1+y dy= 1 1+x dx

両辺を積分すると

1 1+y dy = 1 1+x dx +C

log| 1+y |=log| 1+x |+C

(ただし C は任意定数)

積分の基本公式はこちら

log | 1 + y | log | 1 + x | = C ・・・・・・(1)

対数の性質より(1)の左辺は

log | 1 + y | log | 1 + x |

= log | 1 + y | | 1 + x |

= log | 1 + y 1 + x |

log e = 1 より,(1)式の右辺は

C = C log e

さらに対数の性質より

C log e = log e C

よって

log | 1 + y 1 + x | = log e C

以上より

| 1 + y 1 + x | = e C

1 + y 1 + x = ± e C

± e C =A0 とおいて,整理すると

1 + y 1 + x = A

1 + y = A ( 1 + x )

したがって

y = A ( 1 + x ) 1  ・・・・・・(2)

(ii) 1+y=0 のとき

(2)において, A=0 のときに相当する.

 

(i),(ii)より

y = A ( 1 + x ) 1  (ただし A は任意定数)

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最終更新日: 2023年1月25日