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微分方程式 P(x,y)dx+Q(x,y)dy=0 について
(1) Py(x,y)−Qx(x,y)Q(x,y)=ϕ(x) (x だけの関数)ならば,λ=e∫ϕ(x)dx は積分因子である.
Pdx+Qdy=0 ・・・・・・(1)
(1)の両辺に λ=e∫ϕ(x)dx をかける.
λ(Pdx+Qdy)=0
(λP)dx+(λQ)dy=0 ・・・・・・(2)
(2)が完全微分方程式であるためには
∂∂y(λP)=∂∂x(λQ) ・・・・・・(3)
でなければならない.
∂∂y(λP)=∂∂y{(e∫ϕ(x)dx)P}=e∫ϕ(x)dx∂∂yP=λPy ・・・・・・(4)
∂∂x(λQ)=∂∂x{(e∫ϕ(x)dx)Q}
=λϕ(x)Q+λQx
ϕ(x)=Py−QxQ を代入すると
=λPy−QxQQ+λQx
=λ(Py−Qx)+λQx
=λPy ・・・・・・(5)
(4),(5)より(3)を満足している.
よってλ=e∫ϕ(x)dx は積分因子である.
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学生スタッフ作成
最終更新日:
2023年6月12日