曲率
曲線の曲がり具合を示す量が曲率
である.曲線上の点Aからに沿って
移動し点Bに達したとする.点Aでの移動方向と点Bでの移動方向の角度の変化量を
とする.角度の変化は進行方向に対して左回り(反時計回り)に変化する場合を正とする.曲率
は
と定義される.すなわち,曲率
は曲線上の点の移動距離に関する進行移動方向の変化率である.
曲線が
で表される場合,曲線上の点
における曲率
は
となる.
導出
点Aでの移動方向を単位ベクトルで表したものを
,点Bでの移動距離を単位ベクトルで表したものを
とし,
軸と
のなす角を
,
軸と
のなす角を
とする.
正接関数の加法定理より
より
逆正接関数を用いると,
のマクローリン展開
より
一方,積分の平均値の定理より
が成り立つ
よって
のとき
となる。
よって曲率Kは,
のとき
また,導関数の定義より
が成り立つ
よって
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最終更新日:2023年5月25日