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応用分野: 次数下げの計算

次数下げの計算の証明

1行目において,(1,1) 成分以外の成分が全て0の場合(a110a12=a13==a1n=0), 行列式の定義より,

|a1100a21a22a2nan1an2ann|=nsgn(12ni1i2in)a1i1a2i2anin

と表される.,行列式の項の中で, a12a13,・・・,a1nを含む項は全て 0 となる. よって,

与式=nsgn(12n1i2in)a11a2i2anin

となる. i2,i3,,in2 から n の間の整数で重複しない.置換の下段左端が 1 になっていることに注意する.

a11 が全ての項の共通因数になるのでくくりだすことができる.よって,

=a11nsgn(12n1i2in)a2i2anin

となる.置換の左端の対が 11 で変化しないので,

sgn(12n1i2in)=sgn(2ni2in)

が成り立つ.よって,

=a11nsgn(2ni2in)a2i2anin

となる.行列式の定義より,

=a11|a22a2na32a3nan2ann|

となる.

以上より,

|a1100a21a22a2nan1an2ann|=a11|a22a2na32a3nan2ann|……(1)

が成り立つ.

また,1列目において, (1,1) 成分以外の成分が全て0の場合( a110a21=a31==an1=0 ), |A|=|tA| より,

|a11a12a1n0a22a2n0an2ann|=|a1100a12a22an2a1na2nann|

となる.上記(1)より

=a11|a22an2a2nann|

となる.|A|=|tA| より

=a11|a22a2nan2ann|

となる.したがって,

|a11a12a1n0a22a2n0an2ann|=a11|a22a2nan2ann|……(2)

が成り立つ.

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最終更新日: 2023年7月10日

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