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2元1次連立方程式の解についての平面座標を用いた考察

2元1次連立方程式   

{a11x1+a12x2=b1a21x1+a22x2=b2   ・・・・・・(1)

を行列を使って表わすと

(a11a12a21a22)(x1x2)=(b1b2)  ・・・・・・(2)

となる.また係数行列 (a11a12a21a22) の列ベクトル(a11a21)(a12a22)を使って表わすと

x1(a11a21)+x2(a12a22)=(b1b2)  ・・・・・・(3)

となる.

(a11a21)=a1(a12a22)=a2(b1b2)=b

とおくと(3)は

x1a1+x2a2=b ・・・・・・(4)

と表わされる.(4)の関係をxy 座標を使って表現すると

 

となる.図より,平行四辺形OABC の面積をS0 ,平行四辺形ODEC の面積をSx1 ,平行四辺形OAGH の面積をSx2 ,平行四辺形OFJC の面積をS1 ,平行四辺形OAIF の面積をS2 ,と定めると,

x1=Sx1S0x2=Sx2S0

となる.

Sx1=S1Sx2=S2

より

x1=S1S0x2=S2S0

となる.x1x2 は面積比となっている.

平行四辺形の面積は行列式を使って求めることができ,

S0=|(a1a2)|=|a11a12a21a22|

S1=|(ba2)|=|b1a12b2a22|

S2=|(a1b)|=|a11b1a21b2|

となる.

したがって

x1=|b1a12b2a22||a11a12a21a22|x2=|a11b1a21b2||a11a12a21a22|

となる.これらの解を表わす式はクラメルの公式になっている.

 

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最終更新日: 2023年12月4日

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