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応用分野: 2次曲線の分類回転行列2次曲線の標準化2次形式の標準化2次曲線の標準化の定理1の証明2次曲線の標準化の定理2の証明

直交変換 (orthogonal transformation)

1次変換(線形変換)の表現行列が直交行列 P である変換を 直交変換 (orthogonal transformation) という.

直交変換は,ベクトルの内積を保つ性質をもつ.つまり,ある2つのベクトル u , v を直交変換したベクトル Pu , Pv の内積 Pu·Pv は,元の2つのベクトルの内積 u·v に等しい:

Pu·Pv = Put Pv = ut Pt P v = ut v = u·v

ここで,直交行列の性質 Pt = P1 を用いた.この内積を保つ性質により,直交変換はベクトルの長さや2つのベクトルの間の角度を変化させない.また,直交変換は正則(可逆)であり,逆変換も直交変換である.

2次元平面や3次元空間において,直交変換は,回転移動,軸や原点に関する対称移動,またはその組み合わせとして理解できる.例えば,2次元の回転行列 R(θ) = ( cosθ sinθ sinθ cosθ ) による変換は,ベクトルの長さも2つのベクトルの間の角度も保つ直交変換である.


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最終更新日:2025年10月14日

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