ポアソン分布

■定義

0,1,2,の値をとる確率変数 X確率関数(確率分布)

f(x)=eλλxx!   (x=0,1,2,)

となるものを ポアソン分布といい,確率変数 Xはパラメータλポアソン分布 P0(λ)に従うという.

ポアソン分布P0(λ)について

平均EX=λ

分散VX=λ

である.

■導出

ポアソン分布は,二項分布Bn,p

平均:EX=np=λ

を一定にして,n にすることによって得られる.

二項分布の確率関数

f(x)=Cxnpxqnx

=x=1nxn!x!nx!pxqnx 組合わせ Crnを参照)

に,p=λn を代入する.

fx=n!x!nx!px1pnx

=1x!nn1n2nx+1px1pnx

=1x!nn1n2nx+1λnx1λnnx

=λxx!nnn1nn2nnx+1n1λnnx

=λxx!111n12n1x1n1λnx1λnn

n のとき

11n1

12n1

     

1x1n1

1λnx1

1λnn =1λnnλλeλ  (∵自然対数の底 e の定義

備考:x=0,1,2,となっているが,fx の値を求めるときは,x は有限の値になっている.

となる.よって

f(x)=eλλxx!

が得られる.

ポアソン分布を導出するときの前提,「平均:λ=EX=np を一定にする」ことより

EX=λ

nのとき,λ=EX=np を一定より,p0,さらに,p+q=1 より,q1 となる.よって

VX=npq=λ1=λ

である.

 

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最終更新日: 2024年2月10日

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