関数の極限値の性質の証明
,
が存在するとき,次式が成り立つ.
(
)
■証明
,
が存在することより
,
とする.言い換えると以下のようになる.
任意の正数
に対して,適当な正の数
があって
のすべての
について,となる
ところで
のすべての
についてとなる
ことより
のすべての
について
となる正の数
が存在する.
今回は,適当な正の数を選ぶとき,を選ぶことにする.
この場合
・・・・・・(1)
となる.
上記前提の下で
三角不等式の関係より
(1)の関係を用いると
・・・・・・(2)
となる.
とおくと,(2)は
となる.
,は有限な値,
は任意の正数より,も任意の正数とみなすことができる.
整理すると
任意の正数
に対して,正の数
があって
のすべての
について
となる
すなわち
が成り立つ.
ホーム>>カテゴリー別分類>>その他>>関数の極限値の性質
最終更新日 2023年12月20日