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整式 F(x)F(x)を x−αx−α で割ったときの余りをrrとすると
F(α)=rF(α)=r
となる.余りは除数よりも次数が低くなるので,rr はxx を含まない.
言い換えると,整式F(x)F(x)をx−ax−aで割ったときの余りはF(a)F(a)と等しくなる.
整式F(x)F(x)を x−αx−α で割ったときの商をQ(x)Q(x),余りをrr とすると
F(x)=(x−α)Q(x)+rF(x)=(x−α)Q(x)+r
と表すことができる.この整式F(x)F(x)のxx にαα を代入すると,
F(α)=(α−α)Q(α)+r=rF(α)=(α−α)Q(α)+r=r
となり,剰余定理が導かれる.
具体的な例で確かめて見よう.
F(x)=2x2−3x+1F(x)=2x2−3x+1 をx−2x−2で割ったときの商と余りを求めてみる.
2x+1x−2 )¯ 2x2−3x+1 2x2−4x ¯ x+1 x−2 ¯ 3
2x2−3x+1=(x−2)(2x+1)+3
商:Q(x)=2x+1,余り:r=3 となりました.
一方,
F(2)=2·22−3·2+1=3
となり,剰余の定理通りになっていることが確かめられました.
最終更新日: 2023年7月14日