二項定理
一般項:
二項係数:
特に,
■二項定理の導出
の二項展開を から順に計算してみる.
(単項式の数は
)
(単項式の数は
)
(単項式の数は
)
以上4乗まで計算した.これらから, を展開すると単項式は
でき,
の単項式は
と から成る個の文字列中からの文字が入る位置を 個選ぶ組合せに等しいことが推測できる. よって,
・・・・・・(1)
となることがわかる.これを数学的帰納法を用いて証明する.
のとき,
となり,(1)は成り立つ.
のとき,(1)が成りたつと仮定すると,すなわち
が成り立つと仮定する.
第2項のにおいて,として,式を書き換えると
第2項の
を
に書き換えて,式を少し変形すると,
ここで
より (この関係からパスカルの三角形が得られる)
よって, のときも(1)が成り立ち,数学的帰納法により,(1)はすべての自然数 に対して成り立つ.
の係数は,上述した具体的な計算事例と の関係から,パスカルの三角形が得られる.
パスカルの三角形を下に示す.
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最終更新日:
2023年7月27日