問題を解くのに必要な知識を確認するにはこのグラフ図を利用してください.

変数分離形微分方程式に関する問題

部分分数分解のやり方

1 y( y+1 ) dy= 1 ( x1 )( x+1 ) dx  ・・・・・・(1)

まず(1)式の左辺を部分分数分解する.左辺を次のように変形する.

1 y( y+1 ) = A y + B y+1  ・・・・・・(2)

(2)式の右辺を通分すると

A y + B y+1 = A( y+1 )+By y( y+1 )  

この式を整理すると

A( y+1 )+By y( y+1 ) = Ay+A+By y( y+1 ) = ( A+B )y+A y( y+1 )  

よって(2)式は

1 y( y+1 ) = ( A+B )y+A y( y+1 )  ・・・・・・(3)

(3)の等式が成立するためには

A+B=0  , A=1 でなければならない.以上より B=1 となり(2)式は

1 y( y+1 ) = 1 y 1 y+1  ・・・・・・(4)

となる.

同様に(1)式の右辺を部分分数分解する.右辺を次のように変形する.

1 ( x1 )( x+1 ) = C x1 + D x+1  ・・・・・・(5)

(5)式の右辺を通分すると

C x1 + D x+1 = C( x+1 )+D( x1 ) ( x1 )( x+1 )  

この式を整理すると

C( x+1 )+D( x1 ) ( x1 )( x+1 ) = ( C+D )x+CD ( x1 )( x+1 )  

よって(5)式は

1 ( x1 )( x+1 ) = ( C+D )x+CD ( x1 )( x+1 )  ・・・・・・(6)

(6)の等式が成立するためには

{ C+D=0 CD=1  

でなければならない.以上より

C= 1 2  , D= 1 2

となり(5)式は

1 ( x1 )( x+1 )

= 1 2 x1 + 1 2 x+1

= 1 2 ( 1 x1 1 x+1 ) ・・・・・・(7) 

となる.

従って(4),(7)式より(1)式は次のようになる

( 1 y 1 y+1 )dy= 1 2 ( 1 x1 1 x+1 )dx  

 

 

 

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最終更新日: 2023年6月18日

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