問題を解くのに必要な知識を確認するにはこのグラフ図を利用してください.

2次関数のグラフの平行移動に関する問題

■問題

2次関数 y = x 2  のグラフを x 軸方向に 3 y 軸方向に 2 平行移動したグラフを表す関数を求めよ.

■解説動画

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■答

y = ( x + 3 ) 2 2

■解説

関数 y = f ( x )  のグラフを x 軸方向に a y  軸方向に b 平行移動(移動距離は軸の正の方向を正とする)したグラフを表す関数は

y b = f ( x a ) ・・・・・・(1)

となる.(グラフの平行移動を参照).
今回は a = 3  , b = 2 に対応する.
よって y = x 2  を

x x ( 3 ) y y ( 2 ) ・・・・・・(2)

に書き換えて

y 2 = x 3 2

y = x + 3 2 2 ・・・・・・(3)

となる.これが求める関数である.

●基本に立ち返って解く方法

y = x 2 上の点 P x 軸方向に 3 y 軸方向に 2 平行移動したものを点 Q とし,点 P Q の座標をそれぞれ ( r , s ) ( x , y ) とすると

x = r + 3 y = s + 2 x , y = r 3 , s 2 ・・・・・・(4)

の関係がある.これは点 Q を点 P の座標の値を用いて表しているが,逆に点 P の座標を,点 Q の座標の値 x y を使って表すと

r = x + 3 s = y + 2 r , s = x + 3 , y + 2 ・・・・・・(5)

となる.(5)は上記の(2)に対応する.

P y = x 2 上の点であるので

s = r 2 ・・・・・・(6)

の関係がある.この(6)の r s に(5)の関係を代入すると

y + 2 = x + 3 2

y = x + 3 2 2 ・・・・・・(7)

が得られる.(7)は x y の関係を表している.すなわち,この(7)が y = x 2 のグラフを x 軸方向に 3 y 軸方向に 2 平行移動したグラフを表す関数である.

■別解

2次関数の頂点 0 , 0 x 軸方向に 3 y 軸方向に 2 平行移動すると, 3 , 2 に移動する.よって,求める関数は

y = x + 3 2 2

となる(ここを参照).

 

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最終更新日: 2025年4月18日

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