2次関数のグラフの拡大に関する問題

2次関数のグラフの拡大に関する問題

■問題

2次関数 y= x 2  のグラフを原点を中心に x 軸方向に 2 倍, y 軸方向に 2 倍したグラフを表す関数を求めよ.

■答

y= 2 x 2  

■解説

関数 y=f( x ) のグラフを原点を中心として x 軸方向に c 倍 , y 軸方向に d 倍 したグラフを表す関数は

y d =f( x c )  ・・・・・・(1)

となる(グラフの拡大を参照).今回は c= 2  , d=2 に対応する.よって y= x 2  を

x x 2 y y 2  ・・・・・・(2)

に書き換えて

y 2 = x 2 2

y= x 2 2  ・・・・・・(3)

となる.これが求める関数である.

●基本に立ち返って解く方法

y= x 2 上の点 P を原点を中心に x 軸方向に 2 倍, y 軸方向に 2 倍したものを点 Q とし,点 PQ の座標をそれぞれ ( r,s ) ( x,y ) とすると

x=2r y=2s     x,y = 2r,2s  ・・・・・・(4)

の関係がある.これは点 Q を点 P の座標の値を用いて表しているが,逆に点 Pの座標を,点 Q の座標の値 x y を使って表すと

r= x 2 s= y 2 r,a = x 2 , y 2  ・・・・・・(5)

となる.(5)は上記の(2)に対応する.

P y= x 2 上の点であるので

s= r 2   ・・・・・・(6)

の関係がある.この(6)の r s に(5)の関係を代入すると

y 2 = x 2 2

y= x 2 2  ・・・・・・(7)

が得られる.(7)は x y の関係を表している.すなわち,この(7)が y= x 2 のグラフを原点を中心に x 軸方向に 2 倍, y 軸方向に 2 倍したグラフを表す関数である.

 

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最終更新日:2024年9月13日