数列の極限に関する問題
■問題
数列
√1(√1+2−√1),
√2(√2+2−√2),
√3(√3+2−√3),⋅⋅⋅,
√n(√n+2−√n),⋅⋅⋅
すなわち第
n
項
an=√n(√n+2−√n)
となる数列の極限値
limn→∞an
=limn→∞√n(√n+2−√n)
を求めよ.
■解説動画
■答
limn→∞an=limn→∞√n(√n+2−√n)
=1
■ヒント
√n+2+√n√n+2+√n
を掛ける.
式を変形した後,
n
が含まれている項のみ,
n
が
∞
になったときの値を調べる.
最後に,式全体で収束・発散を判断する.
■解き方
直接
n→∞
とすると,
∞(∞−∞)
の形になる.従って,
√n+2+√n√n+2+√n
を掛けて,値が定まらない
∞−∞
が消えるように式を変形する.
備考:
√n+2+√n√n+2+√n=1
より,
√n+2+√n√n+2+√n
を掛けても値はかわらない.
limn→∞√n(√n+2−√n)
=limn→∞√n(√n+2−√n)√n+2+√n√n+2+√n
=limn→∞√n(√n+2−√n)(√n+2+√n)(√n+2+√n)
=limn→∞√n(n+2−n)√n+2+√n
=limn→∞√n×2√n+2+√n
分母の変数の中で最も
n
次数の高い
√n
で,分子・分母を割る.
=limn→∞√n×2√n√n+2+√n√n
=limn→∞2√1+2n+1
n
が含まれていない項は一定であるから,
2n
の
n
が
∞
になったときの値を調べれば良い.
n→∞
ならば,
2n
は
0
に収束する.よって
limn→∞√n(√n+2−√n)
=limn→∞2√1+2n+1
=2√1+0+1
=2√1+1
=21+1
=22=1
よって,与式は
1
に収束する.
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学生スタッフ作成
最終更新日:
2025年2月21日