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応用分野: 2階定数係数同次微分方程式の解証明

証明

2階定数係数同次微分方程式

y+ay+by=0

の一般解は,特性方程式  t2+at+b=0 の解によって以下のようになる

(1)実数解  αβ (αβ)の場合

y=c1eαx+c2eβx

■証明

特性方程式が実数解 αβ をもつ場合,特性方程式  f(t)

f(t)=(tα)(tβ)

と表わせる.よって,微分演算子を用いると,2階定数係数同次微分方程式は

f(D)y=0

(Dα)(Dβ)y=0   ・・・・・・(1)

となる.微分演算子の積となるので

(Dβ)y=z   ・・・・・・(2)

とおくと,(1)を

(Dα)z=0

とすることができる.まず,zを求める.

(Dα)[eαxeαxz]=0

ここで微分演算子の基本公式

f(D)[eαxy]=eαxf(D+α)y  ・・・・・・(3)  詳細

を利用すると,次のように変形できる.

eαxDeαxz=0

Deαxz=0

ddxeαxz=0

この式から,eαxz は定数なので, eαxz=c1 とすると (c1 は任意定数)

z=c1eαx  ・・・・・・(4)

となる.(4)を(2)に代入すると

(Dβ)y=c1eαx

(Dβ)eβxeβxy=c1eαx

再び(3)公式を使うと

eβxDeβxy=c1eαx

両辺をeβx で割ると,

Deβxy=c1eαxeβx

ddxeβxy=c1e(αβ)x

ここで両辺を積分すると,

eβxy=c1e(αβ)xdx

=c1αβe(αβ)x+c2  (c2 は任意定数)

また,両辺をeβx で割ると

y=(c1αβe(αβ)x+c2)eβx

=c1αβe(αβ)xeβx+c2eβx

=c1αβeαx+c2eβx

c1αβ=c1 とおくと

=c1eαx+c2eβx

よって,

y=c1eαx+c2eβx

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学生スタッフ作成
 最終更新日: 2023年6月12日

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